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日々の生活、サイト更新、趣味愚痴その他をつらつらと。
「こんにちは、美樹さん。お買い物?」伝票なら紙ナフキンやら、お店の消耗品に加え、さみしくなってきた冷蔵庫の補充をと頑張り過ぎたら、結構な荷物になって。我ながら欲張り過ぎたかしらと苦笑していたトコロへ、香さんから声をかけられた。「あら香さん、こんにちは。そうなのよ、ちょっと買い過ぎちゃったみたい。そっちは伝言板の帰り?」「えぇ。また今日も依頼ナシだけどね。今日でもう、2ヶ月よ?あー…一度でいいから、伝言板がXYZで埋まって欲しいモンだわ~」香さんは両手の拳をぎゅっと握り、う~っ!!と悔しげに歯噛みした。

「ふふ…待てば待った分、すごい依頼がやってくるんじゃない?」「ん~…そう願いたいケド、どうだかね。あ、荷物、ひとつ持つわ」と言って、指先の端近なひとつに手をかけようとしたけれど、実はそれが一番重たいの。だからそれに甘えるよりはと、にこりと笑って、反対側の軽目の袋に目配せした。「ありがとう…じゃぁこっちの荷物、持ってってくれる?」「お安い御用よ♪」そんな笑顔が、とっても自然。こんなさりげない気配りが、香さんの魅力なのよね。「依頼のコトだけど、大丈夫じゃない?どっしり構えてた方が、きっとおいしい仕事が舞い込んでくるわよ。宝の山は寝て待て…って、言うでしょ♪」御礼って程じゃないケド、せめて気分を盛り上げようと明るい方へ話しを向けるケド、香さんは憮然としたまま。「…ドコぞのバカはいつも寝てばっかだけど…何もいいコトないわよ?」「ん~…そ、それは…(苦笑)」私のせっかくのヨイショも、確かに効果ナシ。ん、もう…冴羽さんたらっ!!

そんな他愛のないおしゃべりをしながらの道すがら、道の向こうからやってくる若い男の二人連れが、にやりとした笑みを浮かべながら近づいてきた。髪を茶色く染め、派手な色柄模様のシャツを着て、本人が似合ってると思ってるなら、史上最悪のセンスの悪さ。それが意志もなくフラフラと歩いてるんだから、どう大目に見たっていただけない。誰かさんもよくしてるケド、ポケットに両手を入れて猫背で歩く様は、どう見てもチンピラそのものだった。「ねぇ彼女たち、これから俺たちとお茶しない?」「えっ?わ…私っ?!」

日頃ナンパに慣れてない香さんは、ビックリしたようにその特長たる大きな瞳(め)を見開いて、オロオロと。最も彼女の場合、ナンパなんてモノに縁がないのは、常に誰かさんが目を光らせてるからなんだけどね。そんなコトを考えながら、判で押したようなナンパの誘いに苦笑しつつ、彼女をガード。「ごめんなさい?急いでるの」と、男たちを軽くいなしてその場を後にすれば、瞬時ギロとにらまれたケド。チンピラごときに凄まれたトコで、何ら怖さも感じやしない。チッと意汚い舌打ちが聞こえたケド、いとも簡単に誘いを退けられた男たちが更なる二の句をつぐ前に…と、足早にその場を離れた。

「香さんたら…あぁいう男たちには、ハッキリした態度を取らなきゃダメよ?ちゃんと"彼がいます!"ってね」だいぶ早足で歩き、雑踏の中に紛れこんだのを確認して、一応一息ついた。ここまで来れば、ヤツらもバカな真似はしないハズ。そう思って、軽くあがった息をととのえながら香さんに苦笑すれば、案の定の茹でダコ状態。「かっ、彼って、私とリョウは別に…///」「今更…でしょ?ファルコンと私の結婚式で、あんなに互いの必要性を確認しあった二人なんだから…」「で、でも…そのあとだって、リョウは別に、何も…」ようやく足どりを緩めれば、それに比例するように、香さんの足どりも重くなり。そしてそのまま口ごもる。切なそうに眉根を曇らせて俯く香さんに、思わずほぅとため息をついた。

「まったく…いつまでたっても意固持なのよね、あなたたち。いったいいつになったら、自分の気持ちに素直になれるのかしら」「…///」つと見れば、ショーウインドゥに映るのは、背の高い男の後ろ姿。少しくたびれた青いジャケットにがっしりとした身体を包み込んだ猫背の背中は、どう見ても見慣れた男のそれでしかなくて。まったく…こんなにまで心配して後をつけるくらいなら、さっさと自分のモノにしてしまえばいいのにね…。そう思って、心配性で、見掛けによらず気の弱い誰かさんに聞こえるようにと、これみよがしに大きな声で言ってやった。

「でも…やっぱりこういうコトって、男の人にしっかりしてて欲しいわよね。そう…やっぱり冴羽さんに言うべきよ。"ちゃんとつかまえててくれないと、ヨソの男について行っちゃうからね!!"って♪」「そっ、そんな!!ヨソの男の人なんて、私…っ!!」全力で否定する香さん。そのムキになる様までが、ひどくかわいらしくて愛おしい。「…はいはい。もちろん香さんにそんな気はこれっぽっちもないって、わかってるわよ。何たって、冴羽さんにベタ惚れなんですものねー♪」「…っ///」

そうからかってみれば、とたん、香さんは頬を真っ赤にして、ファルコン顔負けの茹でダコ状態。それに呼応するかのように、がっしりとした男の後ろ姿の肩が、笑みを抑えるようにくっくと揺れた。あらあら大きな背中を嬉しそうに揺らしながら、誰かさんが向こうへと去ってくわ?あぁ…あの男たちのトコロね?あらあら、このままじゃあの人たち、生きていられるかどうか心配だわ?ホント、香さんのコトとなると、見境いなくなるんだから…。ふぅとため息をついたトコロへ、香さんが「…?」という表情(かお)をしてよこす。「ううん…何でもないわ」と、さも何もなかったかのようにそれに答えて。何でもいいケド、早いトコロ落ち着いて欲しいものだわ…と、まだまだ先の見えそうにない二人の未来に思いをはせた。
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【2010/05/11 19:49】 | 未分類
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風邪ひきの鼻づまりデス。昨日お医者に行ってお薬貰ったんだケド、どーにもイマイチ。雨のせいか蒸し暑いし、フロアはエアコン効いてるし…で、環境的に、治るモノも治りゃしない。しかたないと諦めるべきでしょうかねぇ?(苦笑)

カタカタ打ち込みも調子よく、何本か仕上がって、じょじょにストックが増えていくのは嬉しい限りです。季節絡みのモノはそれまで寝かせて、また考慮していこうかな。そんなワケで本日は、あいうえお題の"せ/赤裸々な発言でも…"より、久々の美樹ちゃん視点。「もっとちゃんと」をUPです。どーにかしたいのに、どーにもならない二人にイライラと。でも、いくらヤボと言われようが、チャチャ入れたい時は入れたいモンね。私的には、背中で笑うリョウがポイント高かったです。(えへっ・v)

【2010/05/11 19:49】 | 未分類
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