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周囲をやきもきさせ、それ以上に、当の本人たちが"どうしたもんか"と、ため息ついてた二人の仲。それが、あろうことか、何がきっかけだったのかもわからないまま。思いがけず、自分の気持ちに素直になって。多少の照れ臭さはあるものの、長年胸にしまい込んでた互いへの感情を、ありのままに伝えることが出来た。マジな相手にゃ、恥ずかしながらいっこうに口下手な俺と、経験の浅さから、そういう方面には言葉の足らない香とあっちゃぁ、さすがにどうしようもなかったが。それでも、目は口ほどに物を言う…なんて昔の言葉じゃぁないが。堅苦しい言い訳だのは特になく、今宵、その感情の赴くままに、身体を重ねあった。

長い長い時を経てきた、その想いの分だけ、熱くなった一夜。互いの想いを、互いの熱を分け合った夜は、言葉に出来ない充足感だった。初めてのことに、たどたどしくも、俺に行為に必死についてきながら応えてくれた香が、どうしようもなくいじらしく、愛おしかった。白い肌をむきだしのままに意識を失った、その汗ばんだ額に張り付いた髪をそっとかきあげてやれば。快楽の波に呑まれた女の、幸せそうな表情(かお)があらわになる。知らず、"女"の顔をするようになった香に魅了され、溺れていく自分を感じた。…と、茶色の髪を撫で上げたその感触に香が目を覚まし。俺の顔をみとめて、その頬をきれいな朱に染めた。

「…あ…///」そう言ったとたん、くるりと背を向け、シーツに顔を埋める。あんなコトこんなコトしたあとでのこの反応って…今更だろ。とはいえ、そんな無垢なる仕草の香が愛おしくて、シーツに腕を滑り込ませ、背を向けたままの香を後ろから抱き寄せた。

「…何やってんだよ」まだシーツに顔を埋めたままの香の、その耳元と思しき辺りに唇をよせて囁けば。ピクン…と、その小さな身体を震わせるものの、まだその顔を見せようとはしない。こうなりゃ我慢くらべかと思うものの、次第に焦れてきたのは、とことん惚れちまってる俺の方。「…ちっ」と、乱暴にその身体を反転させて上を向かせ、その両の耳元に肘を立てて囲い込む。「ひゃ…っ///」ふいに世界が反転し、目の前に俺の顔を突き付けられて、その頬がさらに朱に染まるものの。敵さんもとうとう観念したようで、おずおずとした口ぶりで言葉を紡いだ。「…おはよう」「…お、おはよう…///」と、どもりながら朝の挨拶を交わすものの、まだ気恥ずかしさが先立つらしく、ふと気を許した瞬間に、つ…と視線をそらして。そして小さく、「…あ…///」と呟いた。

その視線を辿れば、彼女自身の細い肩先と、白く豊かな胸乳。そしてそこに散りばめられているのは…俺が咲かせた、無数の赤い華。昨夜、俺が夢中になってその身体に刻み込んだ、無数の所有の証。その豊かな胸の先が赤く色づき、俺の手によって様々に形を変え。白い喉を、その細い身体を、幾度となく弓なりにして快感を伝え。とうとう我慢しきれなくなった俺が遠慮もなく押し入った時。上気した頬と、熱っぽく赤みを帯びた目元。そしてギュッと眉根を寄せ、懸命に破瓜の痛みに耐えたこと。どちらともつかない唾液に濡れた唇が、幾度となく切なげに俺の名を呼んだことなどが、次々と思い出された。

「…悪い。つい夢中になっちまって…加減、出来なかった」貪るようにその身体を欲し、長いこと夢見たそれをこの手に入れたのは、昨夜のこと。その細くしなやかな身体をこの手に抱いて…理性ってモンが、ゼロになっちまった。そう…香はそれほどまでに、愛おしかった。「…ん…///」その赤い華の意味を知り、それが自分の身体中に施されているのを知り。恥ずかしさの中に、女としての喜びと誇らしさのような…そんな表情(かお)を見せて、微笑んだ。その顔に、こちらもふっと笑って、ようやく手に入れた、愛する女の存在を、しみじみと噛み締める。

「ここまで…長かった、な」「…ん///」「ずいぶん待たせちまったな…すまん」瞼を閉じ、長い睫毛が影を落とした香は、無言のまま、ふるふると首を振った。そう…それらはまるで、夢のようなひとときだった。いや…まさか本当に夢だったんじゃ…と、らしくもなく不安になる。シーツにくるまったままの香は、どこか幼げで。夕べ俺の前で妖艶な姿をさらした女と同一人物とは、思えない。けれど胸に抱くそのぬくもりもその香りも、間違いなく、外ならぬ香自身のもので。その柔らかな身体を抱きしめて、思わずにこりと笑ってしまった。

「香…」言葉にして、ちょっとたじろぐ。今まで幾度となく呼んだ名なのに、幾度となく口にした名なのに。今、改めて口にしたその名が、とろけるような心地よさを引き出すのは何故だろう?その甘くやわらかな響きに、そのあたたかさに、知らず胸が熱くなっていく。「香…」その名を口にしただけで、胸の奥がざわめいて。その響きに酔いしれてる自分がいる。冴羽リョウともあろうものが、情けない。だがしかし、こんな俺でも普通の人間らしい感情を持っていたのか…と、少なからず驚いてみたり。「…リョウ?」胸の内のそんなせめぎあいを知らぬ香が、戸惑いの声をあげた。小首を傾げるその様さえ、猛烈に愛しくなって再度その小さな唇が言葉を発する前に、己のそれで唇を塞いだ。

怯えたように逃げる舌を追い掛け、搦め捕り。ひとつのもののように絡めあう。しばらくすると、香の強張っていた肩の力が抜け、昨夜初めて耳にした、甘やかな吐息がこぼれ出る。戸惑いがちにそしてはにかみながらも、満ち足りた女の顔をする香を。誰にも渡すものかと、終生、俺だけのものだ、と。この自分一人のものであるということを、改めて確認したくて。香の了承を得るように、昨夜と同じ、ねっとりとした熱いくちづけを与えて、身体の熱を分け合って。そして抵抗のないのが了承とばかりに、香が己のものであるという確認作業をゆっくりと再開した。
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【2010/03/16 22:38】 | 未分類
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