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桜も散った初夏間近というのに、このところのバカみたいな気温差はありえなく。さすがの俺も根をあげたのか、珍しく風邪をひいちまった。密林の中での過酷な行軍ならおてのものだが、この気温差はいただけない。「見た目によらずデリケートなのね」とは、手厳しい相棒の言葉だが。ンな毛糸玉みたいに着膨れてるお前にゃ、言われたかねぇな。色気のカケラもあったモンじゃない。…ったく、少しは女だってコト、自覚して欲しいモンだ。

そんな口うるさい相棒も、寝込むコトなど稀な俺を見放すのは、さすがに良心が痛んだのか、風邪薬だの氷枕だのと手厚い看護をしてくれて。そのおかげかどうかは別だが、数日して、ようやく回復の兆しが見えてきた。熱も咳も治まり、身体もかなり楽になってきたトコロ。今日は暖かいからと、久々に身体を拭いてもらうコトにした。手っ取り早くシャワーを浴びちまいたいトコロだが、鬼の看護婦殿がいる前じゃぁ、ワガママを言えるワケもなく。ココはおとなしく従うしかないか、と、諦めの吐息をついた。

「うっぷ…汗くさぁ~」まだ少しけだるい身体を動かしてパジャマを脱げば、受け取った香が嫌そうに鼻を摘む。「しかたないだろ?汗かいたから治ったようなモンなんだから」「うぅ~…わかってるわよ」口ではそう言いつつも、二本指で摘みあげる仕草は、バイキンそのもの。おいおい、その仕打ちはないんでない?そんなため息まじりの中、熱い湯にくぐらせたタオルを渡されて顔を拭えば。「かぁ~っ!!気っ持ちいいっ!!」と、しみじみ本音が口をつく。一方の香は、もう一枚のタオルを持って、背中に回り込んだ。

後ろ髪を軽くかき上げ、うなじから首筋、肩へと熱いタオルで拭われる。汗でベトついた身体に、熱過ぎる感のタオルが心地よかった。「ん~…少し痩せ、た?」「まぁ、寝てばっかだったからな。しばらくすりゃ、戻るだろ」本来なら今からでも腕立てなどして、鈍った身体を動かしたいトコロだが。ンなコトしたら、風邪が治ったどころか、地獄行一直線だから出来ゃしない。俺だって、さすがにまだ命が惜しいからな。(苦笑)腕や胸などを拭いつつ、背中越しに香とそんな会話をしながら、肩に置かれた指先をチラと盗み見た。浅黒い俺の肩に、白い指先がやわらかく食い込む様は、どこか卑猥。また、肩越しにチラと盗み見る姿は熱心さ極まりなく、まるで子供が新しいオモチャを手に入れたよう。いったい何でそこまでムキになるんだか…と、小さく笑みがこぼれた。

そんな一生懸命さがかわいくて、とある部分に小さな予兆を感じれば。熱心に背を拭く、その茶色い猫毛がふわりと背中をくすぐるのやら、その熱い吐息が肌にあたり。今まで寝込んでた分、ドコぞへと忘れてきた感覚が、とある部分へと集中していく気配。まずい…何だかおかしな気分になってきた。風邪のウイルスが去ってったと同時に、どうやら休んでた諸々のモノが、一気に復活してきたようで。このままココでおっ立てたらどうなるんだと、焦れば焦るほど、身体は正直に反応し…。

「はい、終了」ぽんと肩を叩かれて我に返れば、ぎしりと音を立て、ベッドに半身を預けていた香が立ち上がる。あまりの気持ちよさに、我を忘れていた己に苦笑。そしてその心地よさを今少し味わいたくて、「え~?下は?」と、らしくもなく甘い声でねだってみれば。「…それだけ元気があれば、自分で出来るでしょ!!」先程のかわいらしさはドコへやら、と、見事なまでにシーツを押し上げてる部分をジト目でにらまれた。ははは…気付いてましたぁ~?(苦笑)

「元気になったんなら甘やかす必要ないわよね。あとは自分でやんなさい!!」少し温くなった洗面器の湯でキュッとしぼり直したタオルをぺしりと投げ付け、香は頬を真っ赤に染めて出て行っちまった。口が悪けりゃ態度も悪いが、その少し面やつれした表情(かお)からは、ここ数日、いかに心配かけたかが伝わってくるというもので。申し訳ないと同時に、そこまで彼女に大事に思われてるコトが、面映ゆい。人に優しくされるには、それなりの裏があると勘繰る生き方しかしてこなかったから。だからこんな些細なコトでさえ、たまらなく嬉しくなっちまう。ましてやそれが、惚れた女ならなおのコト。「…まいったね、まったく」どこまで腑抜けになったものやらと思いつつ、心と同じ、気持ちのいい初夏の陽射しが差し込むブラインドに目をやりながら、くすりと笑みをこぼした。
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【2010/04/29 22:18】 | 未分類
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